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中央ニュース

2018/04/10

働き方改革 成績で評価 最大2・8点加点

 国土交通省は、直轄工事での働き方改革に向けた取り組みを評価するため「請負工事成績評定要領」の運用を見直した。現場の週休2日に取り組む受注者を「創意工夫」と「工程管理」の項目で評価し、最大2・8点(100点満点)の加点措置を与える。完了検査の際に成績に反映する工事関係書類は、全工種共通で提出を求める書類87件を1割削減し、現場事務の効率化を図る。
 4月1日以降に入札公告した工事から新たな運用を開始した。直轄工事では、長時間労働の是正に取り組む受注者を後押しするため、18年度から週休2日工事の労務費と機械経費(賃料)に補正係数を導入した他、共通仮設費・現場管理費の補正を上乗せしており、工事成績にもこうした考えを反映させる。
 週休2日の実現に向けた取り組みは、「施工体制」「施工状況」「出来形・出来ばえ」「工事特性」「創意工夫」「社会性」「法令遵守」の項目で評価する工事成績評定のうち「創意工夫」と、施工状況の「工程管理」の項目で加点する。
 創意工夫では、これまでも週休2日に取り組む企業を加点することはできたが、新たに項目を設けて週休2日に向けた取り組みを確実に加点する運用を始める。他の模範となる週休2日確保に向けた取り組み(社員教育、情報共有など)を行った受注者を加点対象にする。工程管理では、4休8休以上の現場閉所を達成した現場を加点対象とする。
 週休2日工事の発注者指定型・受注者希望型のいずれも加点対象とするが、発注者指定型は現場閉所の達成状況に応じ、減点の対象にもなる。
 一方、工事書類については、現場事務の効率化を図るため、全工種共通で提出を求める書類の種類を1割削減する。また、考査項目の記述を修正し、工事成績評定への影響を意識した過剰な書類作成を防止する。

提供:建通新聞社