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中央ニュース

2018/08/10

技術者DB統合運用へ 共通IDを付与

 国土交通省は、技術者
の実績や保有資格を蓄積しているデータベースの統合運用を検討している。現在は個別にデータベースがある、技術者の工事実績(コリンズ)、業務実績(テクリス)、保有資格、継続教育(CPD)単位、表彰実績に登録されている技術者に共通の「技術者ID」を与え、公共事業の総合評価方式などで発注者が効率的に技術者を評価できるようにする。企業が所属する技術者の評価にDBを活用することもできるようにする。
 技術者の実績は、日本建設情報総合センター(JACIC)が運営するコリンズに工事実績、テクリスに業務実績が登録されており、公共事業の発注者などは、これらのDBを活用し、入札段階で配置技術者の実績を確認する。
 一方、発注者が入札段階で確認したり、総合評価で加点する技術者情報には、この他にも保有資格(土木施工管理技士、技術士、監理技術者資格者証など)、CPD単位の取得(土木学会、全国土木施工管理技士会連合会など)、表彰実績(各発注者)などがあるが、個別にDBが構築され、情報が蓄積されている現状がある。
 技術者に共通のIDを与えることで、それぞれのDBをひも付けし、発注者が公共事業に携わる技術者のさまざまな実績を総合的に評価できるようにする。業務では、担当技術者としての従事実績もこのDBに蓄積し、若手技術者の配置を促進する狙いもある。
 また、技術職員が不足する地方自治体を支援する事業促進PPP、PM/CM業務や、技術提案交渉方式(ECI方式)の技術協力業務などの実績も蓄積できるようにし、これらの高度なマネジメント業務に従事した技術者を適正に評価できる環境もつくる。

提供:建通新聞社