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中央ニュース

2019/02/08

キャリアアップシステムで働き方改革

 国土交通省は、4月に本運用を開始する建設キャリアアップシステムを現場の働き方改革に活用することを検討している。建設キャリアアップシステムに民間システムの機能を付加する「API連携」で、システムに記録される技能者の「入退場時刻」を使った勤務時間管理を可能にする。
 現場の入場時と退場時に建設キャリアアップカードをカードリーダーに読み込ませると、建設キャリアアップシステムには技能者の入退場時刻を記録することができる。
 改正労働安全衛生法が4月1日に施行され、事業者には労働者の労働時間を客観的な方法(タイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録など)で把握することが義務付けられる。国交省では、建設キャリアアップシステムを活用して勤務時間管理を行えば、こうした規制に対応できると考えている。
 ただ、システム本体には技能者の勤務時間を管理する機能はないため、民間システムで機能を付加する必要がある。
 システムの運営主体である建設業振興基金は、セキュリティー基準を満たしていることを条件に、民間の入退場管理システムなどに就業履歴情報の活用を認める「API連携」を行う。国交省は、認定を受けた民間システムで勤務時間管理を行えば、現場の働き方改革を効率化できるとみている。 昨年2月から認定申請を受け付けているAPI連携について、振興基金は民間システム20数件の審査を進めている。

提供:建通新聞社