トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2019/02/13

広がれ!女性活躍の輪 国交省が全国大会

 国土交通省は2月8日、建設産業女性活躍推進セミナー全国大会を東京都内で開いた。建設産業における女性活躍を加速化しようと、建設産業女性活躍推進ネットワーク(須田久美子幹事長)のメンバーなど全国から220人が参加、先進事例の紹介や情報交換を行った。
 開催に当たって国交省の北村知久建設流通政策審議官は「性別、世代を問わず、魅力的な建設産業となることが必要。業界全体として女性活躍は浸透してきているが、もっと女性の力が発揮できる場は多々ある。環境整備を進め、女性活躍を盛り上げていってほしい」と呼び掛けた。
 また須田幹事長は「100年後には建設業の女性比率を50%にしたいという夢がある。ここ数年、女性の比率は高まっているものの、地方では女性技術者が孤軍奮闘しているのが現状だ。ネットワーク登録団体も28となり、今後も日本全国に仲間を増やしていきたい」とあいさつした。
 基調講演では、松下産業(東京都文京区)の松下和正社長が『女性が活躍するために中小建設業ができること』と題して、自社の取り組みを紹介。「建設業でも女性は男性と同様に活躍できる。個別性を尊重し、寄り添う気持ちで連携していくこと。経営者の意識改革がポイント」と採用から教育、配属、キャリア支援、ワークライフバランス推進、総労働時間抑制と、成果を生み出す施策を具体的に示した。
 またネットワーク登録団体からは、測量・地理空間情報女性の技術力向上委員会ソクジョの会、日本建築積算協会積女ASSAL委員会、岩手県建設産業団体連合会岩手県建設業女性マネジングスタッフ協議会、にいがた土木女子会議(NDJ会議)、日本機械土工協会女性部会がそれぞれの活動を紹介。籠田淳子けんちくけんせつ女学院校長が、キックオフミーティングの活動を報告した後、経営者を交えて女性活躍の推進に向けたパネルディスカッションを行った。

提供:建通新聞社