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中央ニュース

2019/03/04

キャリアアップの限定運用 週内に全現場で

 建設キャリアアップシステムの限定運用が今週8日までに全24現場でスタートする見通しだ。限定運用はシステムエラーや運用上のトラブルを検証するために実施しているもので、既に限定運用を始めた現場では、現場の特徴に応じた運用上の工夫もみられるという。運営主体の建設業振興基金は、3月末まで限定運用による検証を続け、4月からの本運用に万全を期したい考えだ。
 限定運用は、限られた現場でシステムの運用を検証し、検証結果を4月からの本運用時にフィードバックする。さまざまなケースに対応できるよう、建築、土木、戸建て住宅、リフォームなどの現場24件を選んだ。
 1月15日の「赤坂5丁目プロジェクト」(元請け・鹿島)と「麹町五丁目建設プロジェクト」(元請け・大成建設)を皮切りに各現場で限定運用が始まっており、今週中にも全ての現場で限定運用が始まる。
 既に限定運用を行っている現場では、現場の規模や特徴に応じ、事業者独自の運用も始まっている。カードリーダーについては、技能者の出入りが多い大規模な現場で入場用と退場用のカードリーダー2台を設置する元請けがあったり、戸建て住宅の現場では盗難防止用の収納ボックスを設置するケースもあるという。
 住宅のリフォーム工事では、施錠できるために盗難防止の必要はないものの、現場に技術者が不在なことも多く、就業履歴の蓄積を徹底できるかが課題だという。

提供:建通新聞社