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2019/10/22

柔軟な評価基準検討 全管連

 全国管工事業協同組合連合会(全管連、藤川幸造会長)は、建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用した管工事業の技能者の能力評価で、最高位に当たるレベル4(ゴールドカード)を登録配管基幹技能者だけに限定しない、柔軟な評価基準を検討することにした。管工事業の多様な職域を踏まえ、水道管工事に従事する技能者については、給水装置配管技能資格・配水管工技能資格の保有と3年以上の職長経験を有している場合、レベル4と位置付ける方針だ。
 国交省は3月、CCUSを活用した「建設技能者の能力評価制度に関するガイドライン」を作成。これに基づき、業界団体ごとに職種に応じた評価基準を策定することとしている。技能者の能力評価は4段階で、最上位のレベル4は原則として、登録基幹技能者に付与される。全管連はこれを受け、登録配管技能者講習の実施機関である日本空調衛生工事業協会、日本配管工事業団体連合会と共同で能力評価基準を策定する。
 全管連は評価基準の検討に当たり、管工事業の多様な実態に配慮。水道工事を主体とする事業者の場合、水道事業体(自治体)が入札要件で給水装置配管技能資格による施工を求めていることや、配水管の分岐穿孔(せんこう)工事で給水装置工事配管技能検定の修了者が求めていることを踏まえ、こうした資格の取得と職長経験をCCUSの評価基準にも反映することにした。
 また、技術者兼技能者も多い配管工事の実態を踏まえ、1級管工事施工管理技士の資格を有し、管工事の配管施工の実務経験が10年以上、職長経験が3年以上の場合もレベル4として認める。

提供:建通新聞社