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2020/05/25

1級技術検定 1次検定は実務経験不要

2021年4月に技術検定試験を再編するための建設業法施行令の改正政令が、5月22日に閣議決定した。再編後の1級技術検定の「第1次検定」の受験資格では実務経験を求めず、2級第2次検定に合格(=2級施工管理技士)した翌年度に受験できるようなる。再編前の学科試験合格者に対する学科試験免除の経過措置も定める。また、再編後の受験手数料を電気通信を除く6職種で引き上げる。
 建設業法の改正により、21年度から現行の学科試験と実地試験を、「第1次検定」と「第2次検定」に再編する。第1次検定の合格者が技士補、第2次検定まで合格することで施工管理技士となる。
 再編に伴い、1級第1次検定の受験資格は緩和。2級第2次検定に合格(=2級施工管理技士の資格取得)していれば、1級第1次検定の受験資格として実務経験を求めない。
 現行の1級技術検定の学科試験では、2級合格後に5年の実務経験(一部3年)を求めているが、再編後は2級合格の翌年度に1級第1次検定が受験できるようになる。
 1級第1次検定に合格した1級技士補は「監理技術者補佐」として現場に配置できるため、若手技術者の現場配置を早める効果が期待できる。
 一方で、1級第1次検定の合格後、第2次検定の受験までには5年の実務経験が必要。
 改正した政令ではこの他、従来の学科試験に合格し、実地試験に不合格となった受験生を対象に、翌年度以降の学科試験を免除する「学科試験免除」に経過措置を設ける。
 具体的には、1級は再編前の20年度の学科試験合格者に21年度の第1次検定を免除。2級は再編前の学科試験合格時から11年間の免除期間を設ける。
 また、電気通信を除く6職種の受験手数料を引き上げる。例えば、1級建築の手数料は現行の9400円から1万0800円に見直す。検定種目「建設機械施工」の名称は「建設機械施工管理」に改める。

提供:建通新聞社