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2021/07/26

地域ぐるみCCUS普及促進プロジェクトを開始

 全国建設業協会(全建、奥村太加典会長)は、全建傘下の都道府県建設業協会ごとに建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及活動に取り組む「地域ぐるみCCUS普及促進プロジェクト」をスタートする。当面、18協会が第1次登録協会として参加。CCUSの事業者登録の目標設定とフォローアップや、地方公共団体に対する、CCUS活用工事のインセンティブ設定の働き掛けなどの活動を行う。成果を全国の建設業協会に水平展開していく考えだ。
 全建は、CCUSの普及に向けて事業者や技能者の登録を推進している。しかし、会員企業の事業者登録は3月末現在、全体の2割程度にとどまっている状況。現状に関して全建は、中小企業が中心である会員企業への個別の働き掛けでは限界があると判断。地域ぐるみの取り組みを展開することにした。
 また、現状では各建設業協会ごとに対応に温度差があり、全国一律の活動は難しい。そこで、既に取り組みを積極的に推進していたり、会員が直轄のCランクモデル工事に積極的に参加したりしている協会に呼び掛けた結果、18協会が先行的取り組み協会として第1次登録した。
 第1次登録した18協会は、宮城・栃木・群馬・埼玉・東京・山梨・長野・愛知・京都・大阪・兵庫・奈良・岡山・島根・山口・宮崎・鹿児島・沖縄の各建設業協会。
 各協会での取り組み内容は@事業者登録数などの目標設定とフォローアップA直轄Cランク推奨モデル工事への積極的参加B地方公共団体へのCCUS活用工事のインセンティブ設定の働き掛けC会員企業に対する積極的な普及活動の実施D現場見学会などの実施E建退共CCUS活用電子申請方式の導入勧奨FCCUS普及促進のための委員会の設置―など。これらの全て、あるいは一部に取り組む。
 全建では、第1次登録協会をメンバーとするCCUS推進委員会を労働委員会の下に8月中をめどに設置する。同委員会で取り組みをフォローアップするとともに、さらなる普及促進策を検討。好事例を全国に水平展開するとともに、登録協会を随時拡大していく。

提供:建通新聞社