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2022/04/26

登録基幹技能者 40職種目に「圧入工」

 国土交通省は、建設業法施行規則に基づく新たな登録基幹技能者講習として「圧入工」を4月19日付で認定した(国土交通大臣登録)。40職種目の登録基幹技能者講習となる。講習の実施機関は、全国圧入協会(中岡智信会長、JPA)。圧入工法の普及と施工技能の向上を目指す。
 圧入工法は、打撃や振動によって杭を打ち込むのではなく、油圧式杭圧入引抜機を操作し、既設杭をつかみ引き抜く反力を利用することで、新たな杭を静かに地中に押し込むことができる。
 同協会は、2022年度中に講習を開始し、10年間で1600人の登録圧入工基幹技能者の育成を目指す。受講資格は、▽10年以上の実務経験▽3年以上の職長経験▽職長・安全衛生責任者教育修了▽圧入施工技士1級または2級―など。
 登録基幹技能者は、建設業法施行規則に基づき、熟達した作業能力、豊富な知識、現場を効率的にまとめるマネジメント能力を備えた技能者を認定する資格制度。受講修了者は主任技術者要件を満たす者と認められる。建設キャリアアップシステム(CCUS)の最高位ランク(ゴールドカード)にも位置付けられる。21年12月末時点で、7万9323人の技能者が資格認定を受けている。
 公共工事では、登録基幹技能者が所属する企業に対して経営事項審査の加点評価がある他、総合評価落札方式で加点措置を講じている発注者が増えている。また、日本建設業連合会の会員企業25社(21年9月時点)では、手当て支給の対象となる「優良技能者認定制度」の認定要件に、登録基幹技能者の有資格者であることを求めている。

提供:建通新聞社