トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2022/05/16

21年度の受注動態 元・下ともに増加

 国土交通省は、2021年度の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。21年度に全国の建設会社が受注した工事総額は前年比4・5%増の107兆7032億円となった。元請け、下請けともに受注高が増加。発注者別では公共工事の受注が減少する一方、民間工事の受注がコロナ禍の影響からの反動で大きく増加した。
 受注総額のうち、元請け受注高は4・3%増の70兆3734億円、下請け受注高は5・0%増の37兆3298億円だった。元請け受注高のうち、公共機関からの受注は5・6%減の21兆0656億円、民間からの受注は9・2%増の49兆3079億円となった。
 1件500万円以上の公共工事の受注総額は6・2%減の20兆0576億円。このうち国の機関からの受注が10・4%減の7兆0479億円、地方の機関からの受注が3・7%減の13兆0097億円とともに減少した。
 工事種類別では、「道路工事」の受注額が6兆3325億円と最も多く、以下、「治山・治水」の2兆7576億円、「教育・病院」の2兆6325億円。
 民間の建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注は20・1%増の12兆6349億円と二桁の増加。製造業からの受注が32・4%増の2兆2786億円、運輸・郵便業からの受注が83・3%増の1兆1348億円となった。
 工事種類別では、「住宅」の3兆0431億円、「工事・発電所」の2兆2004億円、「事務所」の2兆1847億円が受注額の上位を占めた。
 民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は5・7%増の8兆3960億円だった。

提供:建通新聞社