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中央ニュース

2023/01/31

建築BIM 先導型5モデルなど検証

 国土交通省は、1月30日に建築BIM環境整備部会の第7回モデル事業ワーキンググループを開いた。先導型5モデルとパートナー型1モデルの全6モデルの実施状況を検証した。検証結果を踏まえ、建築プロジェクトでのBIMのさらなる活用につなげる。
 モデル事業は、民間や公共の建築プロジェクトで民間事業者が実施している。ワーキンググループでは、各事業者が事業概要と取り組み状況を報告した。
 先導型モデルの事業者のうち、梓設計は、戸田建設やハリマビステムなどと連携し、横浜地方合同庁舎のPFI事業で維持管理業務の効率化に取り組んでいる。汎用(はんよう)性の高いソフトウエアをマルチクラウドで活用し、新たな維持管理システムを構築。必要な情報をクラウドで一括で管理・共有できるようにした。
 担当者によると、紙媒体を大量に使う従来方式と比べ、発注者や施設の運営・維持管理者で作業効率が70%近く向上した他、発注者側で98%超のコスト縮減効果も見られたという。
 他の5事業も順次、報告と検証が行われた。
 検証結果は参加者で共有し、「建築分野におけるBIM標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン」などにも反映していく。
 1月31日には第8回のワーキンググループを開き、さらに先導型3事業とパートナー型2事業の検証を行う。先導型では補助金が交付されるが、パートナー型は自費での取り組みとなっている。

提供:建通新聞社