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2023/03/16

現金100%が半数超に 全生卸連の代金回収

 全国生コンクリート卸協同組合連合会(山下豊会長)は、組合員と建設会社との取引適正化に関して、第44次(2022年度)の代金回収決済条件調査の結果を発表した。総回収日数の平均が、前年度と比べ3日短縮して86日になった。また、「現金100%」の支払いが、前年度より1・7ポイントアップして50・4%になり、初めて半数を超えた。
 建設会社との22年4〜9月の取引の実態について、組合員の協力を得て調べた。調査項目は@締切日から支払日までの日数A出来高に対する支払率B現金・手形比率C手形サイトD締切日から現金化までの総日数―。回答件数は349件だった。
 締切日から支払日までの日数は、「30日以内」が48・7%、「31日以上」が51・3%で、いずれも前年度と同比率だった。
 出来高に対する支払い率は、「100%」が0・3ポイント低下し、95・1%になった。翌月清算や完了時精算など「保留」が4・9%に増えた。
 現金と手形の比率では、「現金100%」が1・7ポイント増加し50・4%になった。14〜18年度調査で35〜36%台で推移した後、19年度に41・9%にアップ。その後も改善が進み、半数を越えた。
 「手形100%」は2・1ポイント減少して35・0%。現金と手形の複合は0・4ポイント増え14・6%になった。
 手形サイトは「120日以内」が98・8%で、0・1ポイント低下した。
 締切日から現金化までの総日数は、「60日以内」が2・7ポイント増加し41・8%になった。「60日以上150日以内」が0・8ポイント減少して44・7%、「151日以上」が1・9ポイント減って13・5%になった。
 その結果、総回収日数の平均が3日短縮して86日になった。この日数は、19年度に100日を切って95日になり、その後も年を追って短縮が進んでいる。
 一方、組合員である販売店から生コンクリート協同組合への平均支払日数は67日。販売店の総回収日数の平均86日に対して19日の差があり、その間の金利負担を販売店が負っているかたちだ。

提供:建通新聞社