全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　国土交通省は、インフラＤＸの取り組みを組織横断的に推進していくため、４月に参事官ポストを新設する。参事官が中心となって部局ごとに蓄積されたノウハウを全省的に共有することで、ＤＸの加速化につなげる。３月23日に開いたインフラ分野のＤＸ推進本部で説明した。
　参事官は、インフラ分野のＤＸ推進本部の事務局に参画する形で、大臣官房に設ける。組織横断的な取り組みに向けて、各局で活用しているデジタル技術、マネジメント能力などを整理・分類する。その上で、共通する技術的課題を特定し、民間・学界の助言も踏まえ、改善と新規施策の立案につなげる。デジタル技術では例えば、ドローンやセンサー、高精度カメラなどによるデータ取得のノウハウは現在、部局ごとに蓄積されている。
　国交省は、インフラ分野全般を網羅し、組織を横断する形でＤＸを推進する方針を打ち出している。具体的には、「インフラの作り方」「インフラの使い方」「データの活かし方」の三つの観点での変革を掲げ、それぞれの取り組みを進める考えだ。仮想空間と現実を融合し社会課題の解決を目指す未来社会「Ｓｏｃｉｅｔｙ５．０」の実現につなげる。

提供：建通新聞社