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2023/05/02

1・6%減の3728万d 22年度セメント需要

 セメント協会(不死原正文会長)のまとめによると、2022年度のセメントの国内需要(輸入を含む)は前年度比1・6%減の3728万dで、4年連続で前年度を下回った。4000万dを割り込むのは3年連続。都市部の再開発や、九州での半導体工場建設などで民需はプラスしたが、官公需がマイナスし、全体で減少したと同協会ではみている。
 会員企業の地区別の販売高は北海道地区が172万8323d(前年度比3・4%減)、東北地区が290万3547d(5・6%減)、関東一地区が884万5604d(2・0%減)、関東二地区が362万6770d(3・6%増)、北陸地区が150万6367d(10・6%減)、東海地区が438万3414d(1・4%減)、近畿地区が540万9051d(1・0%増)、四国地区が125万7635d(6・2%減)、中国地区が219万8924d(4・9%減)、九州地区が464万5855d(1・5%増)、沖縄地区が75万9110d(1・1%減)だった。
 関東二地区では茨城県内での原発耐震化工事や、長野県内でのリニア関連工事、九州では福岡市内での再開発や、熊本県内での半導体工場建設などがプラスに寄与した。
 22年度の会員企業の国内販売の合計は前年度比1・6%減の3726万5000dで4年連続のマイナス。輸出は29・1%減の813万7000dで、石炭価格の高騰によるコストアップで4年ぶりに減少した。国内外販売の合計は8・0%減の4540万2000dで5年連続のマイナスになった。生産は7・6%減の5148万2000dで、同じく5年連続のマイナス。
 23年度の国内需要について同協会はこれまでに、官公需のマイナスが底を打つとともに、堅調な設備投資に支えられて民需がプラスで推移し、3800万dになると想定している。

提供:建通新聞社