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2023/05/12

外国人材とつくる建設未来賞 旧制度を一新

 国土交通省は5月11日、建設技能の習得に熱心な特定技能外国人と、その外国人の育成に携わる企業などを表彰する「外国人材とつくる建設未来賞」を新たに創設した。同日付で表彰対象の応募を始めた。応募期限は7月31日。WEB申請の所定応募フォームで受け付けている。
 新たな表彰制度は、日本で働きたい外国人のための在留資格「特定技能」ができて5年が経過するとともに、更新により永住が認められる2号特定技能外国人が誕生し始めた現状を踏まえ、「優秀外国人建設就労者表彰」を一新する形で創設した。表彰対象を特定技能外国人の育成に取り組む企業などに広げた他、不動産・建設経済局長表彰から国土交通大臣表彰に格上げもした。
 表彰は、外国人建設技能者部門の優秀外国人建設技能者賞と、受け入れ企業・団体部門の外国人材育成賞、事業展開賞の2部門3賞。このうち受け入れ企業・団体部門では、育成した外国人材との関わりをきっかけに、新たな事業を展開した企業などを表彰する。例えば、優秀な外国人材が帰国後に立ち上げた会社と事業連携したといったケースが考えられるという。
 企業を表彰することについて国交省の担当者は、「外国人材の育成や新たな事業展開の好事例を発掘し、他の受け入れ企業にも水平展開することで、外国人に選ばれる建設業を目指す」としている。
 応募資格は、優秀外国人建設技能者賞が1・2号特定技能外国人のいずれかで、応募者が企業、専門工事業団体、外国人本人であること。外国人材育成賞は1・2号特定技能外国人のいずれかを雇用し、技能訓練を直接提供している企業で、応募者が企業、専門工事業団体など。事業展開賞は、過去を含め外国人建設技能者を雇用し、2019年4月1日から現在までに当該外国人建設技能者の活用・連携により、新たな事業領域を拡大した企業が対象となる。
 応募フォームは国交省のホームページ(https://www.mlit.go.jp/ACFHR)からアクセスできる。

提供:建通新聞社