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中央ニュース

2023/05/29

インフラメンテ 市区町村会議初の全国大会

 インフラメンテナンス市区町村長会議(代表幹事=関東ブロック幹事・橋勝浩東京都稲城市長)の初となる全国大会が5月26日に東京都内で開かれた。各ブロックの幹事が集まり、インフラの維持管理が的確に行えるよう必要な制度の見直しなどを決議した。
 冒頭のあいさつで橋代表幹事は、「インフラは、豊かな国民生活と経済活動を支えるサービスの基礎だ。それらのメンテナンスを持続することが最重要のに取り組みになる。首長のイニシアチブでメンテナンス政策を推進してほしい」と述べた=写真。
 来賓として出席した斉藤鉄夫国土交通相は、「複数市区町村の連携により、広域で多分野のインフラを群として捉え、マネジメントする考え方が重要になってきている」とした。その上で、「皆さまとしっかり連携し、地域のインフラメンテナンスの体制を大きく転換していきたい」と述べた。
 同会議は、2022年4月にインフラメンテナンス国民会議の下に設立。地方自治体における予防保全への本格転換や新技術の活用など、効率的・効果的なインフラメンテナンスの実現を目的とし、メンテナンスに関心のある市区町村長で構成している。設立からの約1年間は全国9ブロックごとに予防保全への本格転換に向けた取り組みを進めてきた。
 全国大会では、必要な制度の見直しの他、維持管理に係る地方債の充実、国交省との技術的支援や研修体制の強化・充実についても決議。さらに土木学会とも協定を結び、市区町村が抱えるインフラメンテナンスの課題解決へ、相互に連携を強化することとした。

提供:建通新聞社