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2023/05/30

特定技能の2号評価試験 11月から実施

 建設技能人材機構(JAC)は、外国人が日本で働くための在留資格「特定技能1、2号」のうち、2号の評価試験を11月から始めることを決めた。以降、月1回以上のペースで実施する予定だ。現在、試験範囲を示すテキストなどの検討を進めており、9月にも試験日程を公開する。特定技能1号の初認定者の在留期限が来秋に迫っており、評価試験による2号移行への道筋を設けておく。
 特定技能2号になるには、職長としての実務経験(建設キャリアアップシステムのレベル3相当以上)に加え、技能検定1級か評価試験に合格することが必須条件となる。特定技能1号の初認定者が2019年9月に誕生してから、24年9月で在留期限の丸5年が経過する。このため評価試験による2号移行への道筋も設けておくことで、外国人材のさらなる確保、育成につなげる。
 2号評価試験用のテキストは、現行の1号用テキストに、職長教育に関する内容を追加する方向でまとめる。試験委員会の確認後に、国土交通省、出入国在留管理庁などと調整した上で、公開する。
 JACの担当者は、2号合格を目指す外国人労働者に対して、「まずは1号評価試験用のテキストを活用して基礎的な学習を進めておいてほしい」と話している。
 1号評価試験については、建設分野の業務区分が「土木」「建築」「ライフライン・設備」の三つに再編されて以降、初の海外試験を、インドネシアとフィリピンの2カ国で7月から実施する。現在、準備作業を進めており、6月中旬に試験情報を公開し、同月下旬から受験者の応募受け付けを始める。カンボジア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、タイ、スリランカ、インド、ウズベキスタン、バングラデシュでの試験実施も検討する。
 JACではこの他、特定技能評価試験に関して、国内での1号評価試験を順次、実施するとともに、建設企業の求人情報を海外試験合格者に提供するサービスと、海外試験合格者の求職情報を建設企業に提供するサービスを9月から始めるとしている。
 さらにテキストの外国語版も作成する。現時点で英語版とインドネシア語版を公開中。ベトナム語、フィリピン語、カンボジア語、ネパール語、スリランカ語、ウズベキスタン語、バングラデシュ語の翻訳版も作成次第、ホームページ(https://jac-skill.or.jp/exam/?id=exam01)で公開する。

提供:建通新聞社