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中央ニュース

2023/08/16

6月の受注動態 3カ月連続で減少

国土交通省は、6月の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。これによると、全国の建設会社が6月に受注した工事の総額は、前年同月比9・1%減の9兆6910億円となり、3カ月連続で減少した。公共工事、民間工事のいずれも受注高が減少した。
 受注総額のうち、元請け受注高は11%減の6兆6307億円と4カ月連続で減少した。下請け受注高は4・6%減の3兆0604億円で2カ月連続の減少となった。
 元請け受注高のうち、公共機関からの受注は1・5%増の2兆1162億円と2カ月連続で増加、民間からの受注は15・8%減の4兆5145億円と4カ月連続で減少した。
 1件500万円以上の公共工事の受注総額は、0・7%減の2兆0139億円。国の機関からの受注が2・6%増の5344億円で2カ月連続の増加となった。地方の機関からの受注は1・9%減の1兆4796億円となり先月の増加から減少に転じた。
 工事種類別では、「教育・病院」の4898億円が最も大きく、以下、「道路工事」の4787億円、「治山・治水」の1949億円が続いた。
 民間の建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注は1・1%減の1兆2309億円で、3カ月ぶりの減少に転じた。サービス業からの受注が130・5%増の2769億円、金融業・保険業が111・9%増の1027億円と大きく伸びたものの、不動産業が14・1%減の3868億円、製造業が39・5%減の2097億円と落ち込み、全体でも減少となった。
 工事種類別では、「住宅」の3457億円、「事務所」の2681億円、「倉庫・流通施設」の1882億円が受注額の上位を占めた。
 民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は10・0%減の7904億円だった。

提供:建通新聞社