トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2023/10/12

受注動態 5カ月連続で減少

 国土交通省は、8月の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。これによると、全国の建設会社が8月に受注した工事の総額は、前年同月比10・5%減の8兆7701億円となり、5カ月連続で減少した。元請けの受注高は公共で増加、民間で減少した。
 受注総額のうち、元請け受注高は8・3%減の5兆7486億円と6カ月連続で減少。下請け受注高は14・3%減の3兆0215億円で4カ月連続の減少となった。
 元請け受注高のうち、公共機関からの受注は3・6%増の1兆8646億円と4カ月連続の増加、民間からの受注は13・1%減の3兆8838億円で6カ月連続で減少した。
 1件500万円以上の公共工事の受注総額は、1・8%増の1兆7476億円。国の機関からの受注が15・2%減の3636億円で4カ月ぶりの減少となった。地方の機関からの受注は7・5%増の1兆3840億円となり2カ月連続で増加した。
 工事種類別では、「道路工事」の受注額が3808億円と最も多く、以下、「下水道工事」の2280億円、「上・工業水道」の2239億円が続いた。
 民間の建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注は10・4%減の8988億円で、3カ月連続の減少となった。不動産業からの受注が2・2%増の3451億円と4カ月ぶりに増加したものの、製造業からの受注が23・8%減の2420億円と4カ月連続で減少、他の発注者も大半が減少し、全体を押し下げた。
 工事種類別では、「工場・発電所」の2409億円、「住宅」の2201億円、「事務所」の1161億円が受注額の上位を占めた。
 民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は23・4%減の8418億円だった。

提供:建通新聞社