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2023/12/19

CCUSのロギング機能 利用可能機種を追加

 建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)登録技能者の就業履歴を蓄積するカードリーダーのロギング機能について、12月18日から、新たにTOPPANエッジ社製のカードリーダー「BNR01」で利用できるようにする。ロギング機能は、カードリーダーに一時的に就業履歴を保管できる機能。これまでサーランド・アイエヌイー社製の「Dragon BLE」の1機種でしか使えなかった。
 今回利用を可能とする「BNR01」はWindows版に対応。利用希望者は、本体を購入した上で、カードリーダーから就業履歴データを取り込むためのパソコンに、最新バージョンの就業履歴登録アプリ「建レコ」をインストールすることでロギング機能が使えるようになる。2024年3月にはiOS版もリリースする予定だ。
 「BNR01」に蓄積できる就業履歴データ数は全2730件。本体価格は約3万円。アマゾン、ヤフー、楽天の大手インターネット通販サイトで入手できる。
 先行してきた「Dragon BLE」は、すでにWindows版、iOS版ともに対応済み。
 ただ、「Dragon BLE」には、旧ファームウエア搭載のものもあり、その場合、本体のファームウェアを最新バージョンに更新する必要がある。このため基金は、無償で新ファームウエアに変更するサービスを24年1月末まで実施中。
 希望者は、verup@kensetsu-kikin.or.jp宛てに「バージョンアップ」と記入の上、空メールを送信する。返信メールに記載された送付先住所にカードリーダーを送付すれば、1週間程度で新ファームウエアが搭載された本体が返送される。送料は利用者負担となる。
 ロギング機能に対応したカードリーダーがあれば、現場にパソコンなどのデータ取り込み機器を設置することなく、就業履歴の蓄積が可能になる。蓄積したデータは、会社に戻った際に、「建レコ」がインストールされたパソコンまたはiPad・iPhoneで取り込む。現場で就業履歴を蓄積するための環境整備の手間や費用負担が軽減される。特に戸建て住宅など小規模現場での利用に高い効果が見込まれる。

提供:建通新聞社