社会課題の解決に向けた政府のコンテスト「GENIAIC PRIZE」で5月29日、建設業をはじめ、エッセンシャルワーカーの人手不足解消に向けた国産AI活用の提案募集が始まった。国土交通省も参画し、特にインフラマネジメントや国土強靱化といった分野にAIを活用している建設業、建設関連業といったユーザー企業の応募を求める。懸賞金は総額約6億円となっている。
コンテストは、生成AIの社会実装を目的に経済産業省が立ち上げた。今回は特に、建設業や林業の人手不足を解消するAIの開発・実証成果を募集する。応募者は実際に現場で活用する企業・個人に限定し、必要に応じてAI開発者などとの連携を認める。6月12日に応募者向けのオンライン説明会を開く。
助成事業ではなく、優れたAI開発・実証の成果に対して懸賞金を授与する。結果発表は2027年3月末。1位に1億円、2位に8000万円、3位に6000万円、4位に4000万円、5位に2000万円を授与する。これとは別に国土交通部門では特別賞5000万円の懸賞金を設けている。
取り組み内容や体制などの応募期限は9月末まで。その後、11月末までに実施事例やAIシステムの内容、実証成果などを示す提案書かデモ動画の提出を求める。
インフラ分野では▽現場施工▽維持管理▽災害対応▽データ連携▽フィジカルAI▽行政実務―のいずれかでの実証を想定。具体的には自動施工や施工管理の自動化、巡視・点検の高度化、危険作業を代替するロボットの導入、図面審査の効率化といった取り組みを受け付ける。
日本経済の持続的な成長や、現場のデータ活用を通じた新たなビジネスモデルの構築、業務プロセスの改革といったテーマに沿った取り組みでなくてはならない。社会課題を解決する即効性や、国民生活への影響の大きさを審査し、受賞者を決定する。
提供:建通新聞社