出入国在留管理庁の調査によると、2025年に失踪した建設業の技能実習生は2167人となり、前年と比べて34・3%減少した。この5年で最少となったものの、他業種と比べると減少幅は小さい。失踪者の総数に占める割合は54・9%で、この5年で最も高い割合となった。
失踪者を職種別に見ると、とびの759人が最も多く、この5年で初めて1000人を切った。建設機械施工の387人、型枠施工の233人、鉄筋施工の182人が続いた。
前年に比べて失踪者が増えたのは5職種だった。内装仕上げ施工が111人(11人増)、冷凍空気調和機器施工が19人(5人増)、サッシ施工が15人(5人増)などとなった。
全産業の25年の失踪者数は39・3%減の3950人だった。ベトナム人の失踪者数の減少傾向が続いている他、24年10月に実施したミャンマー緊急避難措置の運用見直しも、失踪者数減少の大きな要因の一つとなった。
ミャンマーの情勢悪化に伴い、技能実習を修了していない外国人にも在留資格変更を認めていたが、中途離職に悪用される事例があったため、技能実習の未修了者の資格変更を原則不可とするよう見直した。その結果、25年のミャンマー人の失踪者は68・5%減の398人となった。
失踪者は、技能実習生の増加とともに11年ごろから増加し、建設業では22年に過去最多の4717人に上った。その後、月給制導入による安定的な賃金の支払いや、建設キャリアアップシステムの登録義務化といった処遇改善策が効果を発揮し、23年以降は減少傾向が続いている。
提供:建通新聞社