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2026/07/24

自治体のCCUSモデル工事 「有効な履歴」蓄積を促進

 建設業振興基金は7月23日、建設キャリアアップシステム(CCUS)先進事例発表会を東京都内で開いた。基金からは、地方自治体向けにCCUSモデル工事を発注する際のサポート体制を強化したことを紹介。技能者の能力評価に活用できる、有効な就業履歴の蓄積に力点を置いたモデル工事の普及に注力する方針を説明した。
 CCUS活用のモデル工事は、既に47都道府県が導入している。技能者登録率や事業者登録率、カードタッチして入場した技能者割合(就業履歴蓄積率)などを基に評価するタイプが中心だが、技能者の能力評価に活用できないデータが蓄積されている例も多いという。
 基金は、所属事業者や職種が表示された「有効就業履歴」が占める割合を基に評価する新たなモデル工事の要領を説明。活用事例を示し、積極的な導入を呼び掛けた。
 民間企業での先進事例としては、防水工事を手掛ける富士防(神奈川県)が、協力会社の事務負担を会社を挙げてバックアップし、CCUSを浸透させた事例を説明した。カードを持たない技能者の入場を原則として禁止するとともに、就業履歴蓄積に対する電子マネー付与などのインセンティブも設けたという。
 公共土木工事を中心に受注している建武工業(福岡県)も、協力会社の伴走支援体制を整備。CCUS導入のメリットには、建設業退職金共済制度システムとの連携による建退共関係の事務の効率化を挙げた。
 中村工務店(山梨県)は、県発注のCCUSモデル工事を受注してから、実際に現場で就業履歴を蓄積し、活用するまでを担当した事務職員が、手続きの要点を説明した。
 当日は、基金がCCUSの普及促進に向けた情報を発信する「アンバサダー」を委嘱したことを発表した。建設系ユーチューバーの「石男くん」と、2028年公開の女性左官職人を描く映画「SAKAN」に出演する華雅りりかさん、クラフトバンク総研の木健次所長が、7月から2年間にわたって務める。

提供:建通新聞社