国土交通省がまとめた「道路メンテナンス年報」によると、2025年度に発生した道路陥没件数は1万1227件だった。陥没は道路排水施設や下水道、水道など水が流れる施設を要因とするものが多かった。都市部では下水道などの道路占用物件が原因で陥没するケースが多かった。
道路メンテナンス年報は、道路橋やトンネルなどの点検・診断結果をまとめている。25年1月に起きた埼玉県八潮市道路陥没事故を受け、今回初めて道路陥没の発生件数と要因をまとめた。
25年度に発生した道路陥没は、直轄国道で101件、都道府県管理道路で1282件、市町村管理道路で9844件。陥没の要因については、道路排水施設が最も多かったが、東京都23区や政令市では下水道に起因する陥没も多かった。
直轄国道で実施した路面下空洞調査では、延長2788`を調査し、8419カ所の路面下空洞が確認された。内訳は、陥没の可能性が高い箇所が194カ所、可能性がある箇所が3842カ所、可能性が低い箇所が4383カ所。このうち、陥没の可能性が高い箇所や修繕優先度が高い箇所の計356カ所は修繕が完了している。
道路橋の点検結果を見ると、25年度末時点で早期・緊急での措置が必要と判断された橋梁(判定区分V・W)は5万1046橋となった。全体に占める割合は、前年同期に比べて0・3ポイント減の7・0%で、老朽化する橋梁が増える中でも修繕措置が着実に進んでいる。
ただ、点検後の修繕措置の状況は道路管理者によって差がある。2巡目点検(19〜23年度)で判定区分V・Wとなった橋梁のうち、25年度末までに修繕措置に着手した割合は、国交省が91%、高速道路会社が79%で、地方自治体は69%にとどまった。
提供:建通新聞社