国土交通省は、2026年度の建設投資(名目値)を前年度比2・9%増の81兆4700億円とする見通しを公表した。現行の算定方法となった15年度から11年連続の増加。特に「民間非住宅建設投資」の伸びが全体をけん引し、初めて80兆円を超える推計となった。物価上昇の影響を除いた建設投資の実質値(20年度基準)は0・9%の微増にとどまり、中でも政府投資は1・4%の減少となった。
国内の全ての建設活動について、出来高ベースで投資額を推計した。
名目値の内訳は、政府投資が0・6%増の26兆6000億円、民間投資が4・1%増の54兆8700億円となる。官民の構成比は政府投資が32・7%、民間投資が67・3%で、民間投資の割合が0・7ポイント拡大した。
政府投資のうち土木分野の公共事業は0・6%増の15兆5100億円で、6年連続の増加を見込む。建築分野の政府投資は非住宅が0・6%増の4兆8600億円、住宅が前年度と同額の4600億円、建築補修が0・4%増の2兆7000億円となっている。
民間建設投資のうち建築分野は非住宅が8・6%増と大きく伸びて12兆3200億円となった。住宅は1・9%増の18兆0200億円、建築補修は3・1%増の14兆5900億円。土木分野の民間建設投資は、前年度の大幅な増加から見ても、さらに4・1%増の9兆9400億円を見込む。非住宅建築と土木を合わせた非住宅建設投資は6・6%増の22兆2600億円となる。
名目値は資機材価格の高騰や労務費アップの影響を受け、上昇を続けている。一方、20年度を基準として建設工事費デフレーターを踏まえて算出した実質値は0・9%増の65兆4609億円となり、小幅の上昇にとどまった。
このうち政府投資は1・4%減の21兆4808億円で、物価上昇を加味すると減少となった。大きな割合を占める土木分野の公共事業は6年連続で減少する見通しを示した。一方、民間投資は実質値でも2・0%増の43兆9801億円となっている。
提供:建通新聞社