トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2009/10/01

8月の建築着工 歴史的な低水準 季節調整済年率換算値は過去最低 国交省調べ

 8月の建築着工が歴史的な低水準に落ち込んだことが国土交通省の調べで分かった。季節調整済年率換算値は67万6000戸と初めて70万戸を割り、統計を開始した1965年以降で過去最低を記録。新設住宅着工戸数は前年同月比38・3%減の5万9749戸で、8月としては最低となった。分譲住宅、貸家、持家などすべての用途で着工が減少し、特にマンションの着工戸数は単月で過去2番目に少ない4577戸にとどまった。
 同省が30日に発表した建築着工統計調査報告によると、8月の住宅着工は戸数ベースで前年同月比38・3%減の5万9749戸と9カ月連続の減少、床面積ベースで33・5%減の546万9000平方bと10カ月連続の減少となった。
 利用関係別では、分譲住宅の着工戸数が53・5%減の1万2270戸。内訳はマンションが71・7%減の4577戸、分譲の一戸建てが24・3%減の7642戸だった。また持家は20%減の2万5147戸、貸家は42・2%減の2万2141戸、給与住宅は74・4%減の191戸となった。
 地域別では、首都圏が37・8%減の2万0912戸、中部圏が41%減の7443戸、近畿圏が39・1%減の8979戸、その他地域が37・6%減の2万2415戸と、いずれも大きく減少した。
 全建築物の着工床面積は37・3%減の897万平方b。発注者別の内訳は公共建築主が8・2%減の67万平方b、民間建築主が38・9%減の829万平方bだった。
 民間非居住用建築物を使途別に見ると、事務所は大規模建築物の着工があったため、前年同月比15・8%増の70万平方bとプラスになったものの、店舗は55・1%減の38万平方b、工場は72・5%減の32万平方b、倉庫は63・8%減の34万平方bといずれも大幅なマイナスとなった。

提供:建通新聞社