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中央ニュース

2011/03/23

建築物解体、がれき処理 石綿ばく露防止徹底を 厚労省が建設3団体に

 厚生労働省は、東日本大地震の災害復旧に尽力している建設業関係者の労働災害防止対策の徹底を求める文書を、建設業労働災害防止協会(建災防)、全国建設業協会(全建)、日本建設業団体連合会(日建連)―の建設3団体に出した。各種建設機械による災害防止だけでなく、建築物の解体やがれき処理の際に懸念される石綿ばく露防止対策などを徹底するよう注意を促した。
 労働基準局安全課長と化学物質対策課長の連名で出した文書では、津波や余震などによる二次災害への注意を喚起。その上で、事前調査を十分に行って作業計画を作成し、地山の異常を早期に発見できるように用意することや、あらかじめ堅固な構造の土止め支保工を設けるよう指示した。
 また、移動式クレーンや高所作業車など建設機械・車両による災害の防止の徹底や、土石流の警戒降雨量基準・作業中止基準などの必要に応じた見直しなども求めた。
 また、今後は膨大な量の建築物の解体や、がれき処理が必要になることが必至なことから、これらの作業時における石綿ばく露を防止するため、防じんマスクの使用などを徹底するよう促した。

提供:建通新聞社