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2011/05/13

3月の建設工事受注総額は7・2%減 大震災の影響で東北地方は大幅減 国交省調べ

 国土交通省は、3月の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。それによると、全国の建設業者が3月に受注した工事の総額は前年同月比7・2%減の5兆2045億円と4カ月ぶりに減少した。地域別で見ると、東北地方の減少幅が36・1%減と他地域に比べ飛び抜けて大きく、東日本大震災の深刻な影響をうかがわせる結果となった。
 受注総額のうち、元請受注高は7・3%減の4兆0685億円、下請受注高は6・7%減の1兆1360億円。業種別では、総合工事業が7・4%減の3兆8320億円、設備工事業が16・5%減の9832億円だったのに対し、職別工事業は34・1%増の3892億円と大幅に増加した。
 元請受注のうち、公共機関からの受注は10・9%減の1兆3305億円、民間などからの受注は5・5%減の2兆7380億円。工事種類別では土木工事が6・5%減の1兆3047億円、設備工事を含む建築工事が8・5%減の2兆5203億円、機械装置等工事が1・4%増の2435億円となった。
 公共機関からの受注(1件500万円以上)を発注機関別に見ると、「国の機関」は19・8%減の5759億円、「地方の機関」は1%増の7055億円だった。
 大型の建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注額は6・5%減の1兆0952億円。発注者別では、不動産業や卸売業・小売業などが大きくマイナスした。

提供:建通新聞社