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中央ニュース

2012/05/16

高濃度地点見られず アスベスト大気濃度調査

 環境省は、2011年度に行ったアスベスト大気濃度調査の結果を公表した。全国54地点161カ所を対象に測定を行った結果、石綿以外の繊維を含む総繊維が特に高い濃度を測定した地点は見られなかった。東日本大震災の被災地で行っている継続調査についても、被災地外の濃度の範囲内だったとしている。
 調査は、旧石綿製品製造事業場、廃棄物処分場、建築物の解体現場など全国54カ所161地点を対象に、大気中の石綿とその他の繊維を含む総繊維数濃度を測定した。
 調査箇所のうち、総繊維数濃度が1g当たり1本を超えた地点は5地点で、うち4地点で石綿を確認した。このうち、3地点は解体現場で、有機繊維などの影響で高い総繊維数が計測された可能性があるとして、低温灰化処理を実施した。
 環境省は、アスベスト大気濃度調査は05年度から毎年実施しており、12年度も引き続き調査を行って大気汚染状況を把握するとしている。

提供:建通新聞社