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中央ニュース

2012/06/21

除染労務単価引き上げ 4職種で9〜10%増

 環境省は、除染特別地域内で行う直轄除染の設計労務単価を引き上げる。国土交通省と農林水産省が東日本大震災の被災3県(岩手県、宮城県、福島県)の公共工事設計労務単価を改定したことに伴い、福島県内の10職種の単価を採用する除染の設計労務単価も見直す。単価を改定するのは10職種のうち4職種で、設計労務単価を定めた5月から9〜10%程度引き上げることになる。
 除染の設計労務単価は、環境省が直轄で実施する福島県内の除染工事に適用している。同省では本格除染の開始に伴い、福島県内の公共工事設計労務単価を採用し、除染に関係する10職種で単価を設定。この単価に、放射線管理など工事の特殊性を考慮し「特殊勤務手当」として1日1万円を加算している。
 一方、国交省と農水省では、被災地の建設技能者の労務費上昇に対応するため、きょう21日付で公共工事設計労務単価を改定。福島県の設計労務単価の一部も改定されたため、これに応じて除染の単価も見直す。
 改定する除染の設計労務単価は10職種のうち4職種で▽特殊除染作業員1万5300円(10・1%増)▽普通除染作業員1万1700円(9・3%増)▽運転手(除染特殊)1万4200円(10・1%増)▽運転手(除染一般)1万2700円(9・5%増)―とする。
 環境省は、国交省と農水省と同様に、きょう21日にも適用を開始する考え。入札手続き中の工事にも改定後の単価を適用することが見込まれている。

提供:建通新聞社