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2012/09/13

「若年者の入職増加に期待」 全鉄筋が公益社団移行後、初の総会

 全国鉄筋工事業協会(全鉄筋、内山聖会長)は9月12日、公益社団法人に移行して初めての社員総会を東京都内で開いた。あいさつに立った内山会長は「鉄筋工事業に限らず、専門工事業の未来を考えたとき、最大の懸案は技能者の確保・養成だ」との認識をあらためて示し、「(公益法人に認定されたことで)鉄筋工事業の社会的認知度が高まり、若年入職者が増加することを期待したい」と述べた。
 一連の公益法人改革で、建設専門工事業団体が公益法人として再スタートを切るのは全鉄筋が初めて。
 総会は2012年4月1日〜7月31日までの事業報告決算報告を行い、法人登記を行った8月1日〜13年3月31日までの事業計画と正味財産増減予算を決めた。
 全鉄筋は、公益社団法人としてのリセットに当たり、定款には「鉄筋に関する広範な知識・情報の発信・提供などの事業を通じて国土の整備・保全と国民生活の安全と安定に寄与する」との決意を示し、「鉄筋工事に係る技術・技能の発展・改善、卓越した技能者の確保・育成」を活動目的としてうたった。
 その上で、公益社団法人・全鉄筋が取り組む事業を明示。公益事業は登録鉄筋基幹技能者講習や、鉄筋基礎など鉄筋工事の技術・技能の向上・承継・発展のための諸事業を行うとしたほか、経営の健全な発展と従業員などの福祉向上、雇用改善、就労支援などに関する事業を行っていくとした。
 収益事業は、配筋要領書や加工手順書など書籍類の出版や研修会などを行い、将来的には「鉄筋資料室」と「鉄筋博物館」の開設に取り組む。

提供:建通新聞社