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2013/05/16

11年ぶり1兆円超え 東日保証4月実績

 東日本建設業保証が2013年4月に取り扱った前払金保証(件数・請負金額)は1万0670件・1兆0217億円で、前年同月に比べ件数で29・9%、請負金額で39・9%のそれぞれ大幅増だった。いずれも過去10年間で最大となっており、とりわけ請負金額の1兆円超えは02年4月以来11年ぶり。工事場所別の全地区や、請負金額別と資本金別の各階層で件数・請負金額とも前年同月を上回っていることなどから、12年度補正予算の執行が前払金保証の実績にも表れてきたとみられる。
 13年4月の実績のうち、13年度契約の新規分は4830件(前年同月比33・8%増)・2119億円(42・4%増)で、実績全体以上の伸び。また災害復旧は619件(43・7%減)・2041億円(64・7%増)だった。
 発注者別に見ると、地方公社を除き件数・請負金額ともに前年同月を上回った。中でも国の請負金額は127・5%増と3桁の伸び(うち新規分は86・6%増)で、福島環境再生事務所による除染業務があった環境省の557億円増などが大きなウエートを占めている。
 都道府県は件数が46・6%増、請負金額が26・7%増(うち新規分46・5%増)。災害廃棄物処理などによる岩手の404億円増、前年同月に比べ件数が298件多かった岐阜の126億円増などが請負金額を押し上げた。
 市区町村での請負金額の上昇は、除染業務などによる福島市の135億円増、市立病院や駅舎の改築といった工事のあった仙台市の165億円増などが下支えした。
 工事場所別では、東北の請負金額の62・4%増、北陸の件数の107・4%増などが目立つ。関東は、埼玉が東日本高速道路会社の大型工事などで256億円増、神奈川が中日本高速道路会社による圏央道の舗装工事や厚木市の「あつぎ元気館」整備事業などで249億円増だ。
 請負金額規模別と企業規模別の状況は、それぞれの各階層で件数・請負金額とも2桁増となっている。

提供:建通新聞社