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2015/06/15

社会資本整備で優先度・時間軸 骨太方針骨子

 政府は10日、経済財政諮問会議を開き、「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太の方針)の骨子を示した。社会資本整備については、ストック効果が最大限発揮される重点化した取り組みを進めるとともに、重点分野の優先度・時間軸を明確にすることを求める。骨太の方針は、6月中に閣議決定され、各省庁がまとめる2016年度予算の概算要求に反映される。
 骨子では、2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を実現するため、16〜18年度の当初3年間を「集中改革期間」と位置付け、同会議に専門調査会を設置した上で改革の工程・進捗(しんちょく)管理などを行うとした。今後5年間を対象とする「経済・財政再生計画(仮称)」も策定する。
 社会資本整備については、中長期的な見通しを持って効率的、計画的に推進すると記載。人口減少を踏まえた選択と集中を図るとともに、ストック効果を重視し、優先度・時間軸を明確にした上で社会資本整備を進めることを求めた。コンセッション方式を含め、PPP・PFIによる民間資金を導入した社会資本整備の推進についても明記した。
 10日の会合には、太田昭宏国土交通相が臨時議員として出席。骨太の方針に盛り込まれる今後の社会資本整備の方向性を踏まえ、改訂する社会資本整備重点計画で重点施策の優先度・時間軸について、数値目標を設定する考えを示した。

提供:建通新聞社