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2015/09/03

リニア発進立坑 選定手続きを開始

 JR東海(名古屋市中村区名駅1ノ1ノ4)は、リニア中央新幹線の都市部トンネル発進立坑となる「北品川非常口および変電施設(地下部)新設」について、公募競争見積方式による選定手続きを開始した。競争参加資格確認申請書などの提出期限は12月1日まで。技術提案による見積書の提出は2016年2月1日までとしている。
 建設地は東京都品川区北品川。都市部トンネルの発進立坑となる非常口と、供用開始後の電力供給を担う地下部の変電施設を新設する土木・建築一体の工事となっている。工期は発進立坑となる非常口部分が2018年8月末まで、変電施設が21年8月末まで。同社は、京浜東北線・東海道本線の鉄道や、主要道路のトンネルなどに近接した工事ヤードで地下を深く掘削する難易度の高い工事としており、地下工事全体を責任を持って遂行できる施工管理体制を求めている。
 参加資格は単体か2〜5社構成の特定JV。土木一式の総合評価値の要件は、単体が1800点以上、JVの代表者が1400点以上、JVの構成員が1200点以上とした。これに加えて、全ての構成員に建築一式で1250点以上の要件を設定している。ただし、JVを構成する際に、土木一式・建築一式のいずれかが1900点以上のものは1者までとし、上位企業同士での結成を避けるようにしている。
 施工実績面の要件は、単体またはJVの代表者が、00年度以降に深さ35b以上かつ断面積300平方b以上の地下連続壁による土木工事など。JV構成員には、深さ30b以上の地下連続壁による土木工事の施工実績を求めた。
 説明書の交付や、申請書の提出先は東海旅客鉄道中央新幹線推進本部中央新幹線建設部管理課契約係(東京都港区港南2ノ1ノ85)。
 同社が、リニア中央新幹線(品川〜名古屋間)の発進立坑を発注するのは、名古屋市中区の名城非常口新設に次いで2件目となる。

提供:建通新聞社