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中央ニュース

2018/04/16

建設業のメンタルヘルス 実務担当者養成へ

 建設業労働災害防止協会(建災防、錢高一善会長)は、「2018年度建設業におけるメンタルヘルス対策のあり方に関する検討委員会(委員長、櫻井治彦・慶応義塾大学医学部名誉教授)」を設置する。15年12月に同委員会を設置し、検討を開始して以降の成果を踏まえ、18年度は▽建設現場を指導する実務担当者の養成▽心身の不調が労災事故の発生に与える影響の調査▽建設現場におけるメンタルヘルス・職場環境改善などに活用できる実践的事項―などについて検討する。18年度の初会合は4月20日に東京都内で開く。
 建災防は、それまでの検討成果に基づいた「建災防方式健康KYと無記名ストレスチェック」を15年度に開発。16年度には無記名ストレスチェックの建設現場用標準値を作成し、職場環境改善活動を評価するための現場全体ストレス反応指数も算定していた。
 また、無記名ストレスチェックの集団分析結果出力プログラムを作成。リスクアセスメント手法を活用した無記名ストレスチェックの実施結果を基に、職場環境改善ツールとマニュアルの作成なども行ってきた。
 さらに、17年度は厚生労働省から「建設業、造船業等におけるストレスチェック集団分析等調査研究事業」を受託。建設8現場、造船業2現場の計10現場で無記名ストレスチェックを活用した職場環境の改善を実施。健康リスクの低減効果などについても確認していた。

提供:建通新聞社