トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2018/06/26

「若手技術者」評価を試行 国土地理院

 国土地理院は、若手測量技術者の確保・育成に向けて、総合評価落札方式(簡易型)で委託する測量業務を対象に、若手技術者の配置に対する加点評価を試行的に実施する。若手の“登竜門”として、業務の内容に応じて「主任技術者型」と「作業班長型」の2タイプを適用する。現在のところ、2018年度は全国で9業務の試行を予定。関東地方測量部が6月25日、初弾として「水準測量(さいたま・利根川中流・日本水準原点1地区」の委託手続き開始を公示した。
 「主任技術者型」では、45歳以下を「若手」に設定。若手を配置予定主任技術者とした場合、作業班長としての実績と成績・表彰を評価する。また、45歳以下(1972年4月2日以降生まれ)の場合は指名と入札の各段階で1点、40歳以下(77年4月2日以降生まれ)の場合は指名・入札の各段階で2点を加点する。
 一方、「作業班長型」では配置予定作業班長の実績と成績・表彰は評価せず、「資格等(技術者資格、継続教育(CPD)取り組み姿勢」の配点を拡大。さらに、40歳以下を配置予定とした場合は指名段階で6点、入札段階で3点を加点。同様に、35歳以下(82年4月2日以降生まれ)が配置予定の場合は指名段階で12点、入札段階で6点を加点する。
 25日に公示した初弾業務は作業班長型。同型ではこの他にも8月ごろに基本図情報部が写真測量3件、9月ごろに測地部と近畿地方測量部、九州地方測量部が基準点測量を各1件、応用地理部が地図調製1件を委託する予定だ。主任技術者型を適用するのは、測地部が9月ごろに委託する予定の基準点測量1件のみ。

提供:建通新聞社