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中央ニュース

2019/03/12

直轄事業の調査・設計で19年度重点方針案

 国土交通省は、直轄事業における設計業務の品質確保対策と入札契約方式の改善について、2019年度の重点方針案をまとめた。調査・設計分野の働き方改革に向け、週末の作業依頼や午後4時以降の打ち合わせを禁止する「ウイークリースタンス」に積極的に取り組むほか、チャレンジ型の拡大や地域要件の設定などで地域企業の受注機会を確保する。
 重点方針は、設計業務の品質の向上と労働環境の改善を図るため、各地方整備局に通達する。19年度は▽設計成果の品質確保▽履行期限の平準化▽適切な履行期間の設定▽適切な入札・契約方式の選定▽担い手確保・育成▽受発注者のコミュニケーションの円滑化―などに関する施策に重点を置く。
 中部地整などが試行しているウイークリースタンスを全地整で積極的に推進する。受注者が土日に作業することがないように、発注者が週末に作業依頼することを禁止したり、16時以降の打ち合わせを禁止して残業時間の削減につなげる。
 調査・設計分野の担い手確保・育成に向け、地方自治体での実績を評価するチャレンジ型などの採用を拡大し、地域企業の受注機会を拡大する。担当技術者の年齢に制限を設けたり、若手技術者を補助する管理補助技術者を評価対象とする「若手技術者の配置を促す入札契約方式」も継続して活用する。
 設計成果の品質を確保するため、詳細設計業務で「赤黄チェック」を適切に運用。BIM/CIMの活用事業では、3次元モデルでの照査を実施し、一層の成果品の品質向上を図る。

提供:建通新聞社